現在、日本人の大半は、特定の宗教を信仰しているという自覚が弱い。公立学校では、憲法の政教分離規定に基づき、宗教教育が実施されない。宗教学部や学科を置く大学も多くない。そのため、日本人の多くは、自らの宗教心や身についた宗教的な伝統について自覚的でないことが多い。神道は、正月の初詣に限れば他の宗教に比肩しえない動員数を有する(2006年(平成18年)の正月三が日の神社の参拝者数:のべ9000万人)が、これも現在では、クリスマス等と同じくイベント的な側面が強く、これを厳密な意味での宗教行為と考える学者も少ない。また、神道の重要な神事である祭は、その土地ごとの特色で様々な時期に開催されるが、祭の主催者や参加者は、共に概ね特定の氏子やボランティアで完結する例が多く、多くの一般住民にとって外から観覧して楽しむものであり、儀式としての当事者的な参加意識は、希薄である場合が殆どである。
日本の宗教の信者数は文部科学省の宗教統計調査では、神道系が約1億700万人、仏教系が約8,900万人、キリスト教系が約300万人、その他約1,000万人とされている。
日本では、日本固有の信仰である神道と外来の思想である仏教とが広く信仰され、半ば融合した神仏習合として分業的に共存した。神道と仏教は明治維新後の神仏分離を経て、明確に区別されたが、神仏習合は各地に残る山岳信仰などにその名残をとどめている。カトリックやプロテスタントなどのキリスト教徒も存在するが、洗礼を受けた正式な信者は、総人口の1%を超えず、教会も社会に強い影響力を有さない。いっぽう、キリスト教徒である著名な文学者や思想家など文化人の社会的な影響は、必ずしも小さくない。しかし、クリスマスなどいくつかの儀式・祭礼は、しばしば本来の宗教と関係なく世俗的な年中行事として広く受容される。ムスリムやユダヤ教徒は、在日外国人を除けばわずかである。
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