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気候・自然

ファイル:Satellite image of Hokkaido, Japan in January 2003.jpg

亜寒帯性気候に属する、1月の雪に覆われた北海道の衛星写真

大半が温帯に属すが、南方の諸島が亜熱帯多良間島石垣島西表島与那国島波照間島沖大東島などでは熱帯性気候で熱帯雨林気候に属する)、北方が亜寒帯の気候を示す。海洋性気候だが、モンスーンの影響を受け、四季など寒暖の差が大きい。
冬季は、シベリア高気圧が優勢となり北西の季節風が吹くが、その通り道である日本海で暖流の対馬海流から大量の水蒸気が蒸発するため、大量の雪を降らせる。そのため、日本海側を中心に国土の約52%が世界でも有数の豪雪地帯となる。太平洋側では、空気が乾燥した晴天の日が多い。
夏季は、太平洋高気圧の影響が強く、高温多湿の日が続く。また、台風も多い。但し、北部を中心にオホーツク海高気圧の影響が強くなると低温となり、しばしば農業に影響を与える。
また、比較的、降水量の多い地域である。主な要因は、日本海側での冬季の降雪、6・7月(沖縄・奄美は5・6月)に前線が停滞して起こる梅雨、夏季から秋季にかけて南方海上から接近・上陸する台風など。年間降水量は、約1,700mmとされる。
自然
南北に長く、また、森林限界を越える高山帯や広い海洋、四季の変化により、面積の広さに比べ、生息する動物植物の種類が豊富である。
四方が海で囲まれているため、外部から新しい生物が侵入してくる可能性が低い。それに加え、多くの離島があるため、その島独自の生態系が維持されてきた土地が多数ある。特に小笠原諸島南西諸島は、古くから本土と比べて孤立した生態系を築いてきたため、その島に固有の動植物が多く生息している。殊に、小笠原諸島は、「東洋のガラパゴス」と呼ばれるほど特殊な生態系を持つ。そのため、オガサワラトンボオガサワラノスリ、南西諸島・八重山列島西表島イリオモテヤマネコなど、島の名前が動植物につけられた例も多数ある。
高度経済成長期以降の食卓の変化や海外の農産品の輸入問題など様々な要因により、近年、農林水産業が大きく変化した。このため、田畑や人工林の放置、漁業資源の減少などの問題も発生している。
環境公害
1950~1960年代、四大公害病を始めとした大規模な公害の発生から、1967年(昭和42年)の公害対策基本法を始めに水質汚濁や大気汚染などの規制法が相次いで成立した。これを受け、日本企業は、オイルショックのためにマイナス成長下にあった1973年(昭和48年)~1976年(昭和51年)の前後に集中して公害の防止への投資を行い、1970年代以降、大規模な公害の件数が急速に減少した。また、この投資は、オイルショック下の日本経済の下支えの役割を果たしたため、「日本は公害対策と経済成長を両立させた」と言われる。
しかし、ゴミ問題のために富士山世界遺産登録を断念したことに象徴されるように、環境対策や管理において多くの課題を抱える。生態系においても、明治以降、外来種による生態系の変化が起こり、トキニホンオオカミの絶滅に代表されるような生物多様性の低下が起こっている。また、ニホンザルイノシシが市街地に出没するなど、人間の生活への影響も出ている。
植物森林
亜熱帯のものから亜寒帯のものまで植物の種類が豊富で多様性に富む。殆どの地域で一年の間に湿度の高い時期を経験するので高湿度に適した植物が多く分布している。コケ植物シダ植物なども豊富。また、慣習的に国花と同等の扱いを受ける。この他、各自治体でも独自の木や花を制定している。
陸地の約3分の2が森林(森林率66%・森林面積:2,512万ha2009年(平成21年)現在)である。亜熱帯から亜寒帯に渡る、どの地域でも年間の雨量が十分で、森林の成立が可能である。平地の植生は、南の約3分の2が常緑広葉樹林、いわゆる照葉樹林という型であり、北の約3分の1が落葉広葉樹林ブナ林を代表とする森林である。標高の高い地域では、更に常緑針葉樹林、一部に落葉針葉樹林がある。南西諸島では、熱帯の要素が強く、多少ながらマングローブが発達する。
この森林面積の内訳は、天然林が53%(1,335万ha)、人工林が41%(1,036万ha)、その他(標高などの条件で未生育の森林など)が6%、となっている。この内、人工林は、第二次世界大戦後の拡大造林の影響を受けたことから、スギ林が多数(452万ha)を占める。ここまで人工林が多い理由として、1950~1970年代の前半に空前の住宅建設ラッシュが発生して木材需要が逼迫し、その後、1970年代後半~1980年代にかけて木材輸入制限が緩和、海外からの輸入量が急増し、一転して木材の価格が暴落した結果、採算の取れない人工林の多くが取り残されることからである。人工林の手入れを怠った場合、生育できない、土砂の流出、水源の涵養が十分に発揮されない、年輪がマチマチで節だらけの商品価値が無い立木になる、そして、伸ばし放題の枝や葉の影によって周囲の木々の光合成の効率が悪化、などの問題が発生する。また、放棄されたスギ林では、春先に大量の花粉が発生して花粉症の原因の一つとなっている。
動物
哺乳類
100種強が生息し、その内、固有種が3割を超え、7属が固有属である。日本の哺乳類相は、北海道本州との間にあるブラキストン線、また、南西諸島の内、トカラ列島奄美群島との間にある渡瀬線で区切られ、これらを境に異なる動物群が生息している。
大型哺乳類では、北海道のヒグマエゾシカ、本州のツキノワグマニホンジカニホンカモシカなどがいる。
固有種であるニホンザルの内、下北半島に住む個体群は、世界で最も北方に棲息するサルである。ニホンオオカミエゾオオカミニホンアシカ、及び、日本のラッコ個体群は、絶滅。ニホンカワウソも絶滅の可能性が高い。日本犬日本猫は、都道府県によって様々な品種がある。
鳥類
500種を越える鳥類が観察される。四方の海に加え、水源が豊富な日本では、河川や池、湖が多く、それに棲む水鳥の種類が豊富である。また、南北に長い弧状列島は、シベリアで繁殖する鳥の越冬地や更に南に渡る鳥の中継地点として、或いは、東南アジア等で越冬した鳥が繁殖する地でもあるなど、渡り鳥が豊富に行き交う位置にあり、その中継地としても重要である。近年、乱開発による干潟の減少や、東南アジアの森林の破壊が、日本で見られる鳥類の存続の脅威となっている。
固有種は、メグロなどがある。国鳥は、キジトキ個体群は、絶滅。現在、佐渡市で人工的に繁殖されているトキは、中国の個体群から借り入れたものである。
人家の近くには、カラススズメハトツバメハクセキレイなどが生息し、古来より文化の中で親しまれてきた。
爬虫類両生類
いずれも亜熱帯に種類が多く、南西諸島に半分以上の種が集中する。これは、島ごとの種分化が進んでいるためでもある。本土における島ごとの種分化は、さほど見られない。例外は、サンショウウオ類で、南西諸島に見られないが、本土の各地方での種分化が進み、多くの種を産することで世界的にも知られる。また、現存する世界最大の両生類であるオオサンショウウオは、日本を代表する両生類として世界的に知られる。
魚類
近海の魚類は、種類、数、共に豊かで、三陸海岸沖から千島列島に掛けてが世界三大漁場の一つに数えられる。近海を暖流寒流とが流れ、これらの接点である潮境でプランクトンが発生しやすいことや、周辺に広い大陸棚や多様で複雑な海岸を持つこと、などが好条件となっている。淡水魚の種は、大陸に比べて河川の規模が小さいため、多くない。

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